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    帯状疱疹予防ワクチン接種について

    昨日予防接種の説明会に参加してきました。
    ここ数か月で帯状疱疹の予防接種が大きく変わります。
    そのため、名古屋市に住民登録がある50歳以上の方の帯状疱疹の予防接種は、お急ぎでなければしばらくお待ちください。令和2年3月に入ってからのご予約をお勧めさせていただきます。

    ☆帯状疱疹は50歳以上の方の3人に1人は発症する病気と言われています。強い痛みで辛い思いをされる方もいらっしゃいます。痛みが三か月以上続くと帯状疱疹後神経痛(PHN:postherpetic neuralgia)となります。原因は子供の頃にかかった「みずぼうそう」のウイルスで、ストレスや免疫力低下等により帯状疱疹として発症します。

    ☆令和2年1月末に新しいワクチン「シングリックス」が発売されます。2回投与が必要ですがその後の追加投与が必要ない様です。(現在の「水痘ワクチン」は約5~7年ごとの追加接種が必要となります。)

    ☆名古屋市に住民登録のある50歳以上の方は令和2年3月から帯状疱疹の予防接種に補助が出ることになりました。
    「水痘ワクチン」か「シングリックス」のどちらかのワクチンに生涯で一回しか補助は受けられません。自己負担額が「水痘ワクチン」は4200円、「シングリックス」は10800円×2回(初回接種の後、2か月後に再接種が必要です)となります。シングリックスの2回目接種が初回接種から半年過ぎると補助が受けられませんのでご注意下さい。(自費での接種になります)

    ☆名古屋市に住民登録がある50歳以上の方で、これまでに帯状疱疹の予防の為に「水痘ワクチン」を受けたことがある方でも、新たにシングリックスで補助を受ける事が出来ます。又は、今後「水痘ワクチン」を追加接種の際に一度だけ補助を受ける事が出来ます。

    比較(名鉄病院予防接種センター顧問 宮津先生の資料を参照にさせて頂きました)

    「水痘ワクチン」
    接種回数 1回(その後 5~7年毎に追加が必要)
    投与方法 皮下注射
    接種対象年齢 50歳以上
    接種時の痛み 中等度(14.7%)
    副反応 特に問題となる様な副反応は無し
    発生率 1.5%
    有効性 発症51.3%減少、PHN66.5%減少
    妊婦・免疫力が低下した方への投与 禁忌(不可)
    名古屋市に住民登録のある50歳以上の方の自己負担額(令和2年3月以降)4200円

    「シングリックス」
    接種回数 2回(2~6か月間隔)(現在のところ追加予定無し。新薬にて不明)
    投与方法 筋肉注射
    接種対象年齢 50歳以上
    接種時の痛み 高度(89.2%)
    副反応 発赤腫脹・筋肉痛、疲れやすい
    発生率 軽症50%、高度4%、重篤なものは無し
    有効性 発症93%減少(50歳以上4年追跡)
        PHN100%減少(50歳以上3年追跡)
    妊婦・免疫力が低下した方への投与 接種可能
    名古屋市に住民登録のある50歳以上の方の自己負担額(令和2年3月以降)10800円(1回あたり)を2回

    よくご検討の上お決めください。
    まだ当院でのシングリックスの自費接種価格は未定です。